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第52回 毎日書道展 (平成12年6月)
第52回毎日書道展 木村東道会長作品
【詩 文】
力抜山兮氣蓋世
時不利兮騅不逝
騅不逝兮可奈何
虞兮虞兮奈若何


【落款文】
於揚州客中見北宋詩人李清照詩
曰生當作人傑死亦爲鬼雄
至今思項羽不肯過江東
即感此詩今于此書之
時平成十二年六月吉日
在麻姑仙舍雨窗下遙懷古人之情
東都東道■□
【訓 読】
力、山を抜き(兮)、気は世を蓋う。
時は利せず(兮)、騅(すい)逝かず、
騅、逝かざれば(兮)いかんせん(可奈何)。
虞(ぐ)や(兮)、虞や、なんじ(若)を(兮)いかんせん(奈何)。



揚州客中に於いて、北宋詩人「李清照」詩を見る。
曰く『生れて當に人の傑とな(作)り、死して、亦た鬼の雄とな(為)る。
至今、項羽を思えば、肯えて江東を過らず』と。
即ち此詩に感じて、今、此(ここ)に之を書す。
時に平成十二年六月吉日、
麻姑仙舎雨窗下に在りて、遥かに古人の情を懐う。
東都東道印
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